ArbiMasterD3では、
新J-GATEへの対応に加えて新たに「待受け発注」を設けましたので、この解説をさせて頂きます。
※この機能はArbiMasterD3にまだ慣れない方は理解してからお使いください
待受け発注機能の概要
そのストラテジーは、日経225MiniとTopixLarge(又はMini)のサヤトリを比較的、短い時間枠内で行うものです。下図は8月1日の場面ですが、このように比較的短時間でのサヤトリをします。
この日の実際の利益額と約定期間は下記のとおりです。
〔Notice〕
この機能はTopixMiniにも向いていますが、サヤトリに慣れた方が狙ったポイントに仕掛けを置いておいて高度で確実なサヤトリをする為にもとても活用できるものです。
待受け発注の概要は以下の通りです
完全自動で新規~利益確定まで可能 日経225Mini1枚+TOPIXMini1枚での取引にも向いている セミプロの方には待受け発注を使い、更にきめ細かなサヤトリが可能
※新規ポジションを持つのは1日最大でも1回です
では、一つ一つ解説していきます。
完全自動で新規~利益確定まで可能
〔待受け発注の使い方〕
1)この機能を有効化はシートSetupの当該箇所を「あり」に
取引銘柄、枚数もここでセットします
2)次に、シートAutotradeで下記の設定をしておきます
※設定する箇所は板の下部分にあります
〔各設定カ所の解説〕
- 基準にするNT倍率を(当日8:45 or 5:30)選びます
- エントリーする水準を設定します。これは基準水準から設定幅以上かい離したポイントで逆張り方向にポジションを持つものです
- 利益確定額の設定・・ここせ設定した利益がとれるマーケットの状態になったら自動で利益確定をします。
- 設定した利益確定ができない場合には翌朝、自動で寄付きでポジション解消をするかどうかの設定です
※下図参照
ポジション方向の設定・・例えば「N売りT買い」だけさせたいなども・・可能です
※ここは「しない」を推奨(特にTopixMiniを取引きする場合)
※ポジションがある場合はそれが処理されるまでは次のポジションを持ちません
これで通常通りに稼働させれば自動で待受け発注機能が稼働します。
日経225Mini1枚+TOPIXMini1枚での取引にも向いている
日経225とTopixのサヤトリでは、正しいバランスは8:10です。
資金の少ない方の場合は、日経225Mini+TopixMini1枚になってしまう場合もありますが、
その場合にはサヤの変動だけではなく、価格の変動に損益が左右されてしまいます。
・・つまり、この取引の場合にはポジションの保有期間が長いとリスクが増大することになります。
「待受け発注」の場合には、
比較的短い期間でのサヤトリができますので、リスクが低減することになります。
- Topixminiは最大でも2枚までが取引できる最大枚数かと思います
- 日経225Mini1枚+Topixmini1枚の場合は上の図の「利益確定できなかった場合は・・・」を「しない」にしておく事を推奨します。
- 自動で利益確定できなかった場合には、「手動返済」ボタンで任意にポジション解消をしてください
- 何度もこのBlogで書いている通りTopixminiは流動性が極めて低く取引には多くの秘められたリスクがありますので注意してください
→参考記事
リンク先で記載したように、Topixminiの取引には特有のリスクがあります。
よって、TopixLargeでのサヤトリのように安定したレベルにはなりませんが、上記のように工夫を加えることである程度安心できる取引になると思います。
※私はテスト発注以外にはTopixminiの取引はしておりません
セミプロの方には待受け発注を使い、更にきめ細かなサヤトリが可能
例えば、今日現在(2016/8/3)は12.64倍で、朝からNT倍率が極めて高い水準にありました。
長期的には、NT倍率はこの水準で高止まりするかもしれませんが、
短期的にポジションをとるのであれば圧倒的に「N(日経)売り+T(Topix)買い」が妥当と考えられます。
その後の設定から利益確定の流れは下図を参照してください。
〔設定項目の参考値〕
日経225Mini8枚+TopixLarge1枚の場合、
このレベルの変動で手数料を差し引いて20000円~25000円ほどの利益確定が可能です。
更にArbiMasterD3を高度に活用できると思います。
※この機能は、理解してからお使いください!