このトコロ、NT倍率は低下を続けています。
この背景と今後の動向をちょっと洞察してみますので参考になさって下さい。
NT倍率の下げの発端として、印象的だったのは6月9日(メジャーSQ日)のナイトセッションです。
この日のデイセッションではソフトバンク関連が買われてNT倍率は急上昇しました。
ところがナイトセッションに入り、米国のナスダック(ハイテク株)が売られたことに連動しNT倍率も下げました。
加えてその後に長期金利が上昇したことにより、グロース株が売られバリュー株が買われた事もNT倍率の低下の要因となりました。
世界の情勢に反してNT倍率が低下したわけ
しかし、金利上昇もそうでもなさそう・・という見込みになり、
米国ハイテク株の調整が終了した感がありますが、一向にNT倍率は上昇してきません。
Topixだけが買われいるのですが、この背景には何があるのでしょうか?
どうやら、NT倍率低下の主たる要因は日銀です。
日銀が年6兆円規模で行っているETFの買い入れですが、事実上その持続が疑問視されてきており、当面の策として日経型ではなくTOPIX型ETFの買い入れウェイトを高めざるを得ないであろう・・よって一般投資家が先回りしてその構成銘柄を買っているなどが絡んだ動きが生じているのではないかと思います。
参考記事
↓
日銀内でETF買い入れの持続可能性に懸念の声広がる-関係者
(情報を下さったIさん 毎度ありがとうございます)
今後のNT倍率の推移はどうなる?
これは予想でしかありませんが、丁度昨年9月のような場面の再現になるのではないかと思います。
昨年7月には(やはり)日銀の政策発表後からNT倍率が異常な上昇を続け、お盆には12.8とかつてないレシオになりました。
その後に、逆の思惑が発生したり自然発生的なバランスを取る動きが生じて低下を続け
(またまた)日銀の政策発表後にNT倍率は大きく下げましたが、その後には自然発生的なバランスを取る動きが生じてNTレシオは元に戻りました。
マーケットはAのセクターが異常に買われれば、それに乗じた動きが発生しますが自然にそれは売られる又はBのセクターが買われることによりバランスを保つ仕組みがあります。
今後の動向については断言はできませんので、参考になさってください。
間違いないのは
どんな場面でも慌てない事が人生でも投資でも重要なポイントであるコトです。
「ゆっくりだよ~ ゆっくり」
ですよ~。