日経225Mini(Large)とTopix先物サヤトリって、
本質的にどんなモノかって考えたことありますか?
サヤトリといっても実はピンキリで、
ほぼ負けのないもの~股裂きになっちゃいそうな危なっかしいものまで様々です。
ほぼ負けのないサヤトリってどんなモノ?
負けのない取引・・そんなモノ、あるはずないでしょ?
って、思う人もいるかもしれませんが、あります。
いろいろあるとは思いますが
私たちに身近なトコロではこんなものがあります(私たちにはムリですが・・・)。
■負けのない取引の例
↓ ↓
グラフの通り
日経平均株価(現物株)と日経225Mini、日経225LargeはSQで価格が同じになります。
ですので、このどれかに価格の開きが生じた時に、
高いほうを売って安いほうを買って、SQ清算させれば間違いなく価格差が利益になるワケです。
※実際には理論価格とか・・面倒があります
この価格差でポジションをもてれば100%利益になりますが、
高速処理のコンピューター取引になるので、設備も資金も大きく必要で個人投資家向きではありません。
いわゆる、超プロの取引の世界では負けのない取引が可能なのです
で、
日経225Mini(Large)とTopix先物サヤトリってのは、これとは違って100%サヤが収束するとか、絶対利益にできるとかってモノじゃありません。
なので、超プロの取引に比べると、70点、60点、いや50点くらいの取引対象なのだと思いますが、だからこそ私たちに参入の余地があるのです(100点の取引だったら超プロの独壇場になっちゃうので)。
次に、別の角度から「負けない取引」を考えてみましょう
さっきはサヤトリとか裁定取引の話でしたが、もし・・・こんな値動きのモノがあったら誰でも儲けられますよネ・・といっても、そんな場面でも負けちゃう人はヘーキでいるんですが、、
↓ ↓
この2つは「100%利益になると最初からわかっている」点で、超プロの裁定取引(サヤトリ)と同じです。
じゃ、日経225Mini(Large)とTopix先物サヤトリはどうなの?っていうと、・・
ザクッと言うと、こんな取引だということができると思います。
下図のように、一定のレンジ内で推移すると最初から分かっている値動きがあったらどうでしょう?
- 「A」の位置で買えばどこで手放してもほぼ利益になります
- 「B」の位置で買ったら、Bの水準以上のトコロで手放せば利益になります
(利益確定のチャンスを逃してしまっても、待っていればまたチャンスが来ます)
- 「C」の水準で買ってしまっても、同値撤退のチャンスを待てば
(含み損を抱えても、じっと待っていれば事なきを得ることができます)
つまり絶対じゃありませんが、取引としては極めて順調な取引ができますが、
時にはハラハラする場面だって普通にあるのがこのサヤトリなのです。
このグラフ=NT倍率の推移ですが、
長期的にはもっと大きな変動や、一方に上昇していったりという動きもあります。
しかし、4か月に一度のSQがあることと、
中期ではなく短期的な取引にし、場合によってロスカットしポジションを取り直すなどの作業を加えることで取引そのものを上記のグラフのような一定レンジ内の取引のようにすることができるワケです。
- 超プロの裁定取引やサヤトリほどの確実性はない
- だけど、普通の取引よりよっぽど安全で確実
日経とTOPIXのサヤトリというのは、本質的にこーゆーものなんじゃないかと思います。
なので、
一時的に含み損があっても、慌てずに過ごしてくれれば(絶対じゃないですが)大丈夫なわけです。